今日は附属中学校の研究発表会でした。
午前中に2年3年の研究授業、午後から研修会と講演(佐藤学先生)というスケジュール。
研究主題は「主体的『学び』を深める生徒の育成」ーすべての生徒が「学び」よろこびを感じる授業づくりー
数年前より、協働(働は同ではなく)学習を取り入れて研究を進めてきていて、子ども同士関係作りはできているが、協働の中での学びの質を高めるという部分では課題があり、「主体的に学びを深める」とテーマを変えて一年目の研究会。
最初の授業は二年生。比較表現(like better/the best)
観点1、ペアでのコミュニケーション
ペア活動でワークシートで書き込んだ自分の好みを相手に伝える活動で、机が並列なので、どうしてもコミュニケーションを目を見て行っているというより、紙を見ながら聞いているという感じになる。まだ自分の好みを伝えるので内容はあるにしても、形にはまったやりとり。ここから抜け出すにはどんな課題が必要なんだろう?
観点2、一度にlike betterとthe bestを取り扱うこと
betterの導入、練習は良かったが、the bestの導入は簡単にさらっとだった。生徒はbetterとbestの使い分けを理解したのか疑問。時間に盛りだくさんがいいのか、like betterだけを丁寧に扱うのが効果的か。ここが難しい。
観点3、メディア教材の効果的な使用
パワーポイントの形でイギリスを紹介し、例文の導入へという流れがすごく勉強になった。身近な自分の言葉でいい表せ、相手に聞いてみる価値のあるものを例文に持ってきているのは生徒の興味を引き付ける。
三年生の授業(後置修飾)
観点1、協同学習
ここでは、世界のお土産についての紹介文を4人グループでつくり、完成させ発表するという活動。ここでの協同の平等の参加に注目したい。ここでのWritingのタスクは、一人が書いてみんなで助言しあう形になるので、協力が難しい。書く人がどのように助言を受け入れるかの裁量に任される。だから、4人全員が作成に関わり、全員で達成感を味わうここでの、「学ぶ喜び」を感じるには教師側のなんらかの仕掛けが必要。今日の実践の中で、協力できなかった班の生徒の振り返りシートの満足感は低かったよう。
ケーガンの協同学習の定義は①個人の責任②互恵的な関係③平等な参加④活動の同時性であり、彼はこの四つの条件がそろうものだけを協同学習を呼ぶが、この実践からは、③の平等の参加の重要さを感じられる。ただグループをつくり課題を与えるだけでは協同は発生せず、活動の中での平等性が保障されることが大切。そのように活動をデザインできれば、全員の「学ぶ喜び」をより保障できるものになる可能性がある。
佐藤学先生の講演
一番心に残ったのは、この学校の課題は「課題が簡単すぎ」というお話。課題のレベルを高くして、全員が夢中になれる活動が必要で、できない子は発展から基礎を学ぶのだそうだ。一般的に私たちは基礎から発展に学習を進めるが、これは逆の発想だ。ただ、まだイメージが湧かない。本当にできない子は難しい課題にやる気を失わずに協力できるのだろうか?引き続き考えていこう。あと、グローバル社会の今、世界中で協同的な学びが追求されていることを様々な観点からお話されていた。大学時代に犬山の協同学習の実践を実際にみた時に感じた直感がその通りだったと再認識。協同的な課題のデザインには、これからの時代を支える大きな意味があると感じた。
今日の学び以上☆